冬彦さんの出向の契約が切れました。
タイミングよく仕事も見つからず、来月は無職決定となりました。
無職です。無職ですよ~。
手堅いところで勤めていたら、無縁の単語です。
…とまぁ、焦りまくりましたが、ひと呼吸。
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無職もなんのその、無駄に強いハート
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無職なんて、本人が一番ドキドキしているはずです。
焦りまくって条件の悪い仕事に飛びつくようなことがあってはなりません。
稼げるに越したことはないけれど、何よりも、今後につながる仕事やスキルアップの為の仕事でなくてはなりません。
「無職ってことで焦って、変な仕事に飛びつかないように。今は私も働いているんだし、ちゃんと仕事は吟味して。まぁ、ちょっと休憩させてもらうと思って。」
と、気を使わせないように、プライドを傷つけないように、言葉をかけました。
で、どうなったか。
すこぶる素直な冬彦さんは、家宝は寝て待て状態で、ひたすら周りから仕事の話が来るのを待っていました。
食事以外の家事はしてくれましたが、その他には、何をするわけでもなく…。
食事に関しては、例えば、
「カレーってオトコ料理じゃない?凝ったカレー、作ってほしいなぁ。」
とお題を投げると、その日は、一日かけてカレーを作ってくれます。
それはもう丁寧に、玉ねぎを飴色になるまで炒めて。
(でも、玉ねぎが全てで、仕上げはルー)
言えば作ってはくれますが、お題がない日に、何か自分で考えて、食事を用意してくれるということは、ほぼありませんでした。
なので、私が作る気分ではないときは、自宅の最寄り駅で待ち合わせをして、外食です。
本当に、掃除機・洗濯・ネットサーフィン・雑務の毎日で、ひたすらお仕事が舞い込んでくるのを待つ体制。
「今日は何したの?」
と聞いても、特になしです。
そして、
「せっかく平日に時間があるんだから、(いつも車で行く、お気に入りの)カフェにでも、自転車で行ってみれば?」
と言えば、その通りに次の日には、自転車でカフェに向かいます。
そんな状態での、無職生活が1か月経ち、
「仕事、選びすぎてもチャンス逃すよ。待ってるだけじゃなくて…。」
と、私が釘を刺したタイミングで、仕事の話が来て、出向生活が再開しました。
無職の破壊力
半端ないです。
チビチビ貯めたお金が、たった1か月無職になるだけで、パッと消えていきます。
新婚旅行→子作り→妊娠→出産→専業主婦
への要である先立つもの=Moneyが、無残にも消滅するのです。
こんな事は、二度とあってはなりません。
今まで以上に、
「常に対策を話し合わない。」
と危機感を覚えました。
そして、ちょいちょい話しはしましたが、何も変わらず。
1度目の無職から1年後に、2度目の無職が訪れます。
派遣スタイルで契約しているのですから、契約が切れるタイミングで、ロスタイムがあるのは仕方ないと思います。
きっちり途切れずに仕事を入れることの方が難しいでしょう。
それは理解しているのですが、対策立てていないのが悪い。そして、待つ体制も悪い。
アイデア次第で、何とでもなるだろうに…。
ノープランで、いつものようにルーティーンな無職の日常を過ごす”ピーター=冬彦=パン”さん。
2週間くらいは我慢しましたが、私も、さすがに
「もっと危機感もって仕事の段取りをしてほしい。時間掛けて少しずつ貯めたお金が、一か月無職になるだけで、一瞬で消えてしまうって自覚してほしい。」
と涙目で訴えました。
ドラマのように、”旦那を支える良き妻”でいたかったのですが、何にも奮闘していない冬彦さんを、私もどう支えてよいのか、わからなかったのです。
分厚い盾
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冬彦さんの沽券のために、一応フォローすると…。
冬彦さんは、ののほんと無職に甘んじているわけではなかったと思います。
ただ、無職の状況を”仕方ない”と割り切っていました。
焦る気持ちもあったとは思いますが、”仕方ない”という言葉が、彼の焦る気持ちを和らげます。
時々、本人もドヤ顔で言う時がある慣用句、『ない袖はふれない』。
冬彦さんは、行動力のなさを、この言葉で片づけてしまいます。
私は、振るための袖を、常に用意すべきだと思っています。
どうしても仕方ない時や、そこまで努力する必要がない場合のみ、「ない袖はふれない」と言ってよいのです。
今どき、差別発言になるでしょうが、特に男性は、「出来ない」を、そう易々というべきではないと思っています。
「出来ない」と言いたくないから、普段から見通したてて頑張るのです。
それが男気にもつながります。
時代錯誤ですか?
でも、冬彦さんは、昭和の男です。私も昭和の女です。
そこ、私は、グローバル化していません。
大体、男女差のない人間関係で、ドラマや映画を製作したら、どれだけ面白くなくなるか。
キュンキュンするのは、男女差があるからでしょ!
…っと、脱線。
とにかく、今の家計の話や今後の話など、自分的には”どうしようもない話題”を振ると、決まってだんまり…。
そして、自分の人生なのに、”どうしようもない”ていで、簡単に白旗(?)を揚げる冬彦さんに、私は焦り…。
未来の話を具体的にすると、決まって平行線(と言うか、何も進まない)でした。
でも、『ない袖は振れぬ』が座右の銘の冬彦さんには、”仕方ない”状況を責められても、どうしようもないのです。
根底には、
「無職なのは申し訳ないけれど、努力もしてる(=仕事くれそうな人に「仕事ないですか?」と声をかける)し。」
と言う想いがあるのです。
『ない袖は振れぬ』は、なかなか厄介で、私の行く手を阻みます。
この分厚い盾を取り払う作業をしてからでないと、本当の意味での話し合いは出来ないのです。
暖簾に腕押し状態の、一人ヤキモキの日々、開始です。
私は、カサンドラロードを歩き始めました。
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