流石に、私もバカではないので、両手を広げて冬彦さんを受け入れたわけではありません。
こちらの条件は、ハッキリと伝えました!…?
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付き合う条件
冬彦さんと付き合うにあたり、まず、遠慮なく私の考えを話しました。
変な駆け引きとか面倒だし、条件の悪い人とお付き合いするなら、双方に覚悟が必要ですから。
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私の両親(と言うか、母)は厄介で、『付き合う=結婚』です。
状況によって、結婚に至らない事は全然構わないけど、今の段階で結婚する気がないとか、後になってバツイチで子持ちだから結婚できないと言って逃げるつもりとかなら、始めから付き合うのはやめましょう。
私の母は、甲斐甲斐しく子供の面倒を見る人ではなかった。
なので、母親に色々してもらっている友達がうらやましかったし、自分は子供に色々してあげたいと思っている。
基本的には専業主婦が希望です。せめて子供が小さい間くらいは。
もし、働くとしても、”男の稼ぎを補填しなければならない”という切羽詰まった働き方はする気はないです。
あくまでも、あなたが家族を養ってください。
子供の教育費や旅行とかの家庭全体の”+α”の為には、喜んで働くけど、それは、子育てに余裕が出てからです。
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こんなような事を、淡々と言う若かりしカッサンでした。
まぁ、冬彦さんは30代後半、私は20代半ばだったので、覚悟ありきのお付き合いは、当然と言えば当然です。
母に関しては、本当に厄介な人なので、生半可な気持ちで、何となく付き合っていたら、冬彦さんに被害が及びます。
既に、母は、条件の悪い冬彦さんの事をかなり嫌っていたので、見返してくれるくらいの覚悟を決めてもらわないとダメでした。
専業主婦云々については、まず、私もSEだったので、当時の働き方基準で行くと、家庭との両立は無理でした。
共家事・共育児前提での共働きで、男女が平等に、キャリアを積んでいけるのであれば、仕事を続けられる事は幸せな事です。
そんな環境が整っていて、子供に負担がかからないのであれば、共働きWelcomです。
でも、どう考えても無理。少なくとも、男性の育休の”い”の字もなかった当時は無理でした。
よほどのスーパーウーマンでない限りは、女性は諦めなければならない事が多いのです。
なので、私は、男女差別と言われようと、最低限の生活は、男の稼ぎで賄いたいと考えていました。(年齢差を考えると、そこは甘える権利あるよね?)
それに、前妻さんとの子供への仕送りがある以上は、冬彦さんに人一倍頑張ってもらわないと、(例え毒親だったとしても、)育ててくれた両親に顔向けできない。
専業主婦宣言は、私なりのケジメでした。都合の良い女にはなりたくなかったのです。
私が娘を持ったとしたら、結婚相手に望むことを話しました。
子供のお付き合いする相手の条件が悪ければ、親は心配してするわけで、それに関しては、両親に対して本当に申し訳ないと思っていたので、意地でも、冬彦さんには頑張ってもらいたかったのです。
あっさりOK
まぁまぁ感じの悪いハードルを提示したにも関わらず、冬彦さんに動揺はなし。
多少、表情は暗めでしたが、快諾でした。
今思えば、深く考えていなかったのか、意味をわかっていなかったのだろうなぁ…と分かるけれど、当時の私は、覚悟を決めてくれたと解釈しました。
付き合って一年もしたら、冬彦さんから、それとなく「結婚したい」話が出てきました。
ただし、ノープラン。
まとまったお金が貯まりました
とか、
養う準備が出来ました
とかでもなく。
完全に
(前妻さんと選んで購入した、資産価値の少ない)分譲マンションがあるし、身一つで転がり込んでくれば、結婚完了じゃない?
からくる「結婚したい」です。
ちょいちょい来る「結婚しよう」的な話題は、半分はうれしかったのですが、ノープランである事は明白だったので、それは違うと、諭しました。
そもそも、あれだけ母親が厄介だと言っているのに(しかも、体験しているのに)、覚悟がヌルいんじゃー!
と、嬉しさよりも、腹立たしさの方が、少し上回っていました(笑)
で、それとなくあしらっている時は、全然やまなかった「結婚しよう」が、事細かに事例を挙げて「これじゃダメだよ。もっと準備と覚悟が必要だよ。」と諭すと、パタッとなくなりました。
私は
やっぱり、籍入れて、引っ越ししたら、結婚完了って思ってたな…。
と、予想が的中したと確信したのであります。
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転職騒動
入社5年目の終わりころ、仕事のあたり(と言うか、上司のあたり)が悪すぎて、転職を考えていました。
尊敬していた先輩たちも、相次いで辞めてしまわれたので、モチベーションが急降下。
別の職種にもチャレンジしてみたい気持ちもあったので、自分の中でどんどん計画が進んで行きました。
実は、自身の転職活動以前から、冬彦さんには転職を勧めていました。
と言うのも、上司から”扱いにくい存在”として一目置かれていて、昇進レースから明らかに出遅れている状態。
周りを見ると、イケてる人たちは、ある程度になったら、会社を見限って転職している。それくらい、一部の上司陣がイケていない。
冬彦さんも、職場での扱いの不遇さを愚痴っている。本人に技術はある。
じゃ、転職すればいいじゃん!
と私は思いました。
どの道、その会社の給料では、家族を満足に養う事は無理だし、ステップアップの転職です。
でも、冬彦さんは、私の意見など、相手にしてくれませんでした。
いくら話しても、上司に腹を立てるばかりで、自分の環境を変える事は拒否。
年齢的にも会社を辞めるという事が怖いというのは重々理解できるけど、だからこそ、今。
今怖い事は、来年はもっと怖い。再来年は、さらに怖いよ。
今動かないと。
今なら、まだ失敗出来る。
と、何度話したことか。見事、スルー。
聞いてほしいだけで、助言はいらないのかと思い、私も冬彦さんの転職はあきらめました。
ただの彼女の私が、いい歳のおじさんに無理強いする事でもない。
私は私で別に動こうと、自分の退職の手続きを取り始めました。
結婚の運びとなりました
私の退職が決まった頃、真似をしたのかどうかは定かではありませんが、
「会社辞めて、フリーランスになろうと思うんだけど、どう思う?」
と、相談されました。
即答で、
「ない。向いていない。」
と答えました。
職場に出向に来ていたフリーランスのSEさんと仲良くさせてもらっていたのですが、どうやら、そのTさんと飲みに行ってそそのかされたらしい。
(※Tさんは、とてもしっかりとした良い人です。あしからず。)
「Tさんが、
『自分の身を自分で守れるなら、合わない会社に属する必要なんてない。
仕事、社会保険、退職金など、会社が用意してくれていたすべての物を、自分で用意する力があれば良いんだから。』
って、言ってた。俺は組織に向いていないと思うし、やってみたい。」
とプレゼン(?)してきたので、
「上司が上司としての役割を果たさないからって、イラっとして盾突いていたでしょ?
上司がアホなら、『仕事取って自分が活躍するチャンス!』って思うくらいの人でないと、自営業でSEなんて出来ないよ。
あなたは、絶対に向いてません。
今より良い条件の会社を探して転職する為の退職なら賛成だけど、他も見てみないでフリーに逃げるのは反対!!!
楽な方に逃げてるとしか思えない。
そもそも、フリーは楽ではないだろうし。」
などなど、なぜ向いていないかを力説しました。
力説しましたが、
「フリーになる。」
との結論を出されてしまいました。
あれだけ転職勧めても動かなかった人が、あっさりとフリーに。
しかも、相談されたから、向いてないって説明したのに…スルーかいっ(怒)
何だか理解に苦しんで気が抜けてしまいましたが、沈み込んでる場合でもなく。
どうすべきか、考えます。
別れるつもりがないのであれば、傍で見張っていた方が良いのではないか?
とまぁ、こんな感じで結婚カウントダウンの運びとなりました。
冬彦さんに負けず劣らず、カッサンもバカですね(反省)
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