なぜBLOGか?
の理由の一つは、前述のとおりです。
ですが、他にも理由はあります。
妻の苦しみに気づいて欲しい
二つ目は、
困ったアスペさんへ(ついでに、困ったアスペさんへの家族へ…)の「他人のふり見て、我がふり直せ」のメッセージです。
こうやってBLOGを立ち上げるくらいですから、夫の冬彦さんには伝えたい事がたくさんありました。
本人に言えばいいじゃん!
って思いますよね?言ってますよもちろん。いや、『言ってました』です。
既に過去形です。
素人なりに、あの手この手で10年以上頑張りましたが
相手の気持ちを想像できない
”今”だけを見て生きている
冬彦さんには、届きませんでした。
なら、当然、BLOGしたところで、99.9%無駄。書く意味あるの?です。
ここを訪れる可能性は、ほぼ0ですし、読んだところで、自分のことだと気づきません。
(流石に具体的なエピソードで気付くとは思いますが、そこまで読み進まないでしょう…。)
奇跡的に「自分と似てる?」とか「自分の事?」となっても、被害者になって悲しむか、キレるか、スルー。
望みを持っているあとの0.1%は、第三者の力です。
冬彦さんは、妻にNOとスルーしていたことも、家庭外で他人(特に医者や先生などの偉い人)に言われれば、あっさりYESな人。
状況によっては、『前々から自分も同じことを考えていました』的なYESを、当然のように繰り出したりもします。
感化され易いのか、偉い人至上主義なのか、ただ単に、妻を低く見ているのか…は分かりませんが、とにかく、外では良い人な、”外面良男(ソトヅラ ヨシオ)”です。
このBLOGを読んだ誰かから、カサンドラさんの辛さを聞いて、知識として
「こういう人達もいるんだ。へー。」
と抵抗なく入ってくれれば、
自分は?妻は?
と、思いを馳せるきっかけになるかもしれません。
そんな事が起きればいいなと、願っていますが、たぶん無理なので、いつか、私の気持ちを吐露したくなった時に、
「ここ読んで!」
に使えれば良いかな、くらいに思っています。
言葉で伝えても伝わらなかった事が、文字だと伝わるかもしれません。
あくまで、”かも”ですけどね。
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カサンドラへの理解が深まって欲しい
三つ目は、私が言うにはおこがましい話ではありますが、
カサンドラさんへの理解が深まって欲しい
です。
困ったアスペさん達の、ちょっと変わった言動は、端から見れば、ほんの些細なことに思えるかもしれません。
それどころか、困ったアスペあるあるは、突っ込みどころ満載で、微笑ましくれ笑えるエピソードが多いくらいです。
だからこそ、『よくある事』『大したことない』と思われがちなのですが、それを常に受け止めている人の心は、少しずつ蝕まれててゆきます。
そして、困ったアスペさんは、カサンドラさんの心の回復を待たずして、追い打ちをかけるように小ボケ・大ボケを連発してくれます。
それをやり過ごすのは、心身ともに疲れ果てるのです。
ボケで済む話ならまだ良いですが、大惨事の場合もあり、気が休まりません。
理解なく、『気にしすぎ』『我慢が足りない』『誰だってそう』とあしらわれると、困ったアスペさんとのやり取りで、すっかりコミュニケーション力に自信をなくしているカサンドラさんは、更に追い込まれることになります。
逆に、他人から理解・共感されることで、ダメージを受けた部分が修復されます。
私は、Lightな困ったアスペさんを夫に持つ、ダメな鬼嫁カサンドラですが、それでも、日々が苦行のようで辛いです。
ですから、相手の事を思い、パートナーに尽くしている心優しきカサンドラさん達の苦労は、並大抵のものではないでしょう。
このBLOGで、困ったアスペさんの言動を垣間見て、カサンドラさんへの理解者が増えれば良いなと、考えています。
平気で他人にダメージを与える障害者より、カサンドラこそ、助けが必要
カサンドラには
(相手の言動は)わざとじゃないことを理解すべき
障害だから支援が必要
発想の転換でうまくいく
的にな助言が常につきまといます。
そう思って頑張れば頑張るほど、カサンドラは追い詰められるし、出来ないと自己嫌悪に陥ります。
おかしくないですか?
わざとじゃなければ、何してもいいの?
努力しようともしない人を、支援し続けるの?
発想の転換?それって、気持ちを楽にするためには使えるけど、根本的解決ではないよね?
そもそも、なんで、ズタボロのカサンドラに、さらに努力しろっていうの?!
すでに限界ですっ!
と、ふつふつと怒りが湧いてきました(笑)
現実から目を向けても仕方ないし、結局のところ、落とし所は我慢すること、だとは重々承知している。
だとしても、もうちょっと優しくしてくれても良いんじゃない?
そんな思いで、”カサンドラ目線”のBLOGがもっと増えて欲しいと思いました。
ちなみに、我が家の3人の子供達は発達障害です。
この子達の苦悩を知っているので、盲目的に発達障害を悪と捉える気は毛頭ありません。
むしろ、我が子がこの先背負うであろうマイノリティの生きづらさを思うと、胸が痛むくらいです。
私がおかしいと思うのは、あくまでも、”困ったアスペさん”のような人達です。
そういった人と関わってカサンドラになってしまった人達には、頑張れではなく、まずは癒しや慰めが必要だと考えています。
だって、自分が幸せでないと、支援もへったくれもないんだもの。
もちろん、傷の舐め合いのようなことが長期間続くことは、不毛以外の何物でもない。
そんなことは望みませんが、まずは、すり減った心と身体を癒すところから。
このBLOGがカサンドラの癒し手助けになれば良いなと、願っています。
おまけで…
私たちはうまくいきました!
な、アスペルガー&カサンドラ手記を読んで、
もっと相手を理解しなければ
もっと頑張らないと
もっと、もっと…
とプレッシャーを感じている、カサンドラさんに、私のようなダメなカサンドラもいるのだと、ちょっと肩の力を抜いてもらえたら幸いです。
笑ってください。
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